2026/09/07(日)
今日はずいぶん遠くまで歩いた気がします。チリのオソルノ火山では、日差しの強さまで旅のみやげになるものだなあと笑って、済州島では春の風みたいなやわらかさに肩の力が抜けました。ナジュラーンのオアシスでは、砂の月の下でラクダのまつげまで風をためているようで、静けさが深くしみましたねえ。マーフシ島の潮風は、半分眠るイルカみたいにのんびりしていて、アマゾンのしじまはナマケモノに倣って急がなくていいと教えてくれるのでした。故宮では古い時間にそっと寄り添う気配が美しく、カラバルでは風に笑うような景色に出会いました。日記というのは、木の実を埋めるリスみたいに、今日のことばを明日の自分へ預ける営みなのかもしれません。ワンと小さく結べば、森で居場所を知らせる声みたいで、なんだか安心しますねえ。